前からうちのベランダから見えていた岩がペリーの旗立岩だってことに最近気づいて、しかも道もあるらしいので夕方ちょっと行ってみた。
近くに住んでもう10年以上たつのに、こんなところがあるのは知らなかったなぁ。
東シナ海も太平洋も見えるし、宜野湾市も一望できる。
山川地区の運動公園。ここからも知念半島や、勝連の方まで眺めがいいし、静かで気持がいい。ウグイスや名前はしらなけど、「スピーク、スピーク」と鳴く鳥の声が聞こえる。
最初の写真がペリーの旗立岩の頂上部からの眺望。
とても気持がいいね。ここは、1853年琉球に寄港したペリー提督率いるアメリカ艦隊の調査隊が、旗を立てて、その周辺で休憩をとったとされている場所だ。
もちろん、東シナ海も一望だし、那覇から宜野湾、読谷まで見渡すことができる。
うちのマンションも正面に見えている。
道から途中まで階段があってその先はちょっと岩場を登らないといけないんだけど、その階段の廻りには桜が植えてある。石段に落ちた桜の葉っぱが色とりどりでちょっとした絵のようだ。ここは隠れた桜の名所かもしれないね。
この道のさらに先には展望台もあったりするけど、やっぱりここが一番。
地図だとこの道には見どころがまだまだいっぱいあるようだ。
説明によるとこの道は、中頭方東海道と言うらしい。
歴史の道「中頭方東海道」は、首里城を起点とし西原の幸地グスク、中城村の新垣グスクを経て、中城グスクを通過し、勝連グスクにいたる古い道。グスク時代には、グスクとグスクを結ぶ道・間切間を結ぶ道として、同盟するものにとっては人や物の交流の道、敵対するものにとっては戦の道として使用されていた。
道幅は狭いところが4尺(約1.2m)、広いところで9尺(約2.7m)あり、両側には松並木が続いていた。中城村内を通る火か中頭方東海道「中頭方東海道」を中城では丘陵東側の崖沿いを通っていることから通称「ハンタ道」と呼んでいる。ハンタ道の周辺には「ペリーの旗立岩」や「新垣グスク」、「キシマコノ嶽 161.8高地陣地」、「安里村壱理山」など多くの文化財が点在していて、気楽に歴史散歩が楽しめるコースとなっている。とのこと。
今度は、ゆっくりと来てみようっと。(2006年5月当時)
で、その今度のこと。
うちのベランダから見えていた岩がペリーの旗立岩だってことに気づいて、初めて行ってみたのはもう3年以上も前のことだ。県道29号の三叉路から山をクルマで登れるのだけど、ゴルフ場近くまでは行けるもののその先は歩くしかないからいつかゴルフ場の方から登って来ようと思ていた。まさか松葉杖で来るなんてのは想像もしてなかったなぁ。これは2009年のこと。
これがうちのベランダから見た所。1960年代村役場による彩土や、2001年のゴルフ場建設により山々が全長630m、高さ30mほど切り崩され、ハンタ道も本来の姿を失ったそうだ。そう言われると確かにゴルフ場のところは低くなっているよね。
かつてのハンタ道は、標高140mほどの山々の尾根を通っていたため道の東側と西側は急斜面となっており眺望の良い道で、戦前まではこの道沿いに松が群生しており、遠くから見ると山の上の松が馬のたてがみのように見えたそうだ。きっと見事だったんだろうな。
まぁ、登れるかどうかは分からないけど、ゴルフ場への新しい道も開通しているし、途中までは歩きやすそうだから行ってみる事に。高速の下を通り、坂を上って行くと楽庭なむやがある。ここに何度か来ているけどすごく美味い店だ。中休みの時間じゃなかったらふらふらと入ったかもしれない(苦笑
楽庭なむやの記事
この店のすぐ先にオーシャンキャッスルカントリークラブ(旧中城ゴルフ倶楽部)への傾斜路がある。
その隣りに崩されてしまったハンタ道の代替道が通っている。
階段もあるのだけど、傾斜は緩やかで幅の広いし、一段の長さも十分なので松葉杖でも全く問題ない。
まるで平地を歩くような感覚ですらある。下りる時もとても楽だった。
とても山道とは思えないくらい。
健常者の人にとっては一段の長さがありすぎて却って上り下りしにくいかもね。
途中から太平洋が見え始めるけど、天気がいいせいもあって青が綺麗だ。
ハンタ道に出て尾根をしばらく歩くと、展望台に着く。説明板が設置されている。
ペリーの旗立岩
1853年5月26日、那覇港に来航したペリー提督一行は12名の奥地探検隊を編成し同月30日、沖縄本島の奥地と東海岸を探検する目的で、首里城から出発しました。一行は本島東側の中頭方東道(通称ハンタ道)を通り西原から中城に入り、南上原、北上原、新垣、中城城を経て北上して行きました。
一行は途中、新垣で本当の東西を見渡すことのできる風光明媚な岩山のそばで休憩をしました。そしてその際に岩上に星条旗を立て、岩山征服を記念して祝砲を打ち、この岩を旗立岩(Banner Rock)と名付けました。
地元では、この旗立岩のことをターチー岩(ふたつ岩)又はターチャー岩と呼んでいましたが、中城村ではこのペリー探検隊の出来事に由来して、この岩をペリーの旗立岩と称し平成9(1997)年に史跡に指定しました。
この展望台の上に昇ると太平洋が一望できる。気持ちいいねぇ。この先をさらに行けば、前回登った山の頂上や、年が明けたらサクラが綺麗なところがあったりするし、そのままさらに行けば新垣の方に出る事もできる。ただ今回は素直に来た道を戻ることに。でも今度はゆっくりとやってきてぐるりと廻ってみたいかも。
中頭方東海道「ハンタ道」の記事。
大きな地図で見る┃おきぐるマップ
中城村のハンタ道のことを久しぶりに書いたのは去年の12月だけど、この界隈には時々クルマでやってきて海を眺めたりはしていた。
骨が繋がってからはまだここまで歩いて来てはいないなぁ。
こないだもちょっと階段と坂を登ったりはしたけど、今回は山の斜面のハンタ道をしばらく歩いてみた。
2010年9月のこと。
今度はウエアラブルカメラで歩いてみよう。
過去記事:ハンタ道1┃ハンタ道2
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